“募集面積パターン”を適切に登録して、
テナントとのマッチングの精度を高めていこう!

“募集面積パターン”は全て登録! それが大原則です

ポピーンというエレベーターのチャイム音を背後に置き去りにして、はるこは小気味良い足取りで、ダークグレイのフロアマットが敷き詰められた共用廊下を進んでいく。

ここは、都内にあるオフィスビルのワンフロア。

『SCファシリティーズ』と書かれたプレートのすぐ脇で、ひとりの男性が、はるこを笑顔で迎えてくれた。

こんにちは! お待ちしていました。さ、こちらへどうぞ

今回、はるこが訪ねたのは、一棟商業ビルや商業施設などをメインに扱う、管理会社『SCファシリティーズ』。その若手社員の設楽さんだ。設楽さんは、気さくに雑談めいたことを話しながら、はるこをミーティング用の一室に案内してくれる。

一通りのあいさつを済ませると、設楽さんは、『実は…』と、にわかに表情をくもらせて、はるこに、テナントからの反応が良くない、という悩みを打ち明ける。

…なるほど。ちなみに設楽さん、普段、募集内容を登録する際、“募集面積”については、具体的にどんなふうに登録していますか? 例えば、『300坪・3分割OKの区画』の場合なんかは?

そうだなあ…。300坪の広さがあるんだから、そのまま『300坪』と入力しているんですけど。あれ、間違っていますか??

いえいえ、決して間違っているというわけではないんですけが、入力の仕方によっては、もっと多くのテナントさんとマッチングできるのになーって

えっ? そうなんですか! ぜひ、その登録のコツ、教えてください!


【説明しよう!】
“募集面積パターン”は、可能な限り入力すべし!

テナント会員とマッチングする可能性をより広げていくためには、募集可能な“面積パターン”を可能な限り登録すること。これ、大原則です!

“面積パターン”というのは、『分割可能な坪数』や『組み合わせ可能な坪数』など、募集区画内でリーシングし得る面積のバリエーションのことです。

具体例を出した方がわかりやすいでしょうか。


なるほど! そっかあ、せっかくのテナントさんとの出会いの機会を…、もったいないことをしてたなあ

でも、それに気付けたんですから、OKですよ!! あとは、丁寧に“募集面積パターン”を場合分けして全て登録するだけで良いんですから、もう大丈夫ですね

どうする? 区画ごとに業種の指定がある場合

“募集面積パターン全登録の原則”を覚えてもらった設楽さんに、次の質問です。ある商業ビルの中の複数区画を募集登録する際、区画ごとに業種の指定があった場合、どんなふうにオファーを出していますか?

えーっと…

あ、わかりにくいですよね。では、具体的に…、
■募集物件の面積
1階=50坪、2階=30坪(商業ビルを想定)。
■業種の指定
1階=飲食受け入れOK、2階=飲食NG(サービス業のみOK)。
という場合で考えてみましょうか

今までのぼくなら、1階と2階をまとめてオファーしてしまうところだけれど…、ちゃんとパターンに分けるんですよね。じゃあ、1階と2階を別々に募集登録して…、
・1階50坪、飲食OK
・2階30坪、飲食NG
で、それぞれオファーする、かな?

設楽さん、すばらしい!! それぞれ業種を分けてオファーする。その通りです! この場合、1階と2階をまとめてオファーしてしまうと、2階の飲食NG物件の情報も飲食テナントさんに送られてしまいますからね

ああ、よかった。あってた(笑)!

ちなみに、1階、2階ともに募集業種が同じ、または一括貸しOKな場合は…?

まとめて登録してOK!

完璧です!!


【復習しよう!】
図を見て復習! 分けて登録? まとめて登録?

さて、図を交えて復習してみましょう。


まとめると…、区画ごとに業種の指定がある場合は、同じ物件であっても、分けて物件登録すべし! ってことですね

はるこさん、ありがとう! そうやって、それぞれのケースに応じて、物件・区画を丁寧に登録していけば、よりマッチしたテナントさんへ物件オファーを届けることができる、というわけですね!

はい、その通りです! 今回は商業ビルを例に取りましたが、ショッピングセンターについても、同じ考え方で登録してみてくださいね!


今回の登場人物

はるこ

インフォニスタ社員
はるこ

インフォニスタ入社3年目。25歳。若手ながら、インフォニスタの立ち上げに関わった。より多くの不動産会社さんに、素敵なテナント会員さんとの出会いが訪れるよう、東へ西へ、全国の不動産会社さんの元を訪ね歩いて、インフォニスタの活用法を伝えている。実は、最近ガンプラにハマっている。

設楽さん

SCファシリティーズ
設楽さん

一棟商業ビル、商業施設などを扱っている管理会社「SCファシリティーズ」に勤務。新卒から入社して7年目になり、店舗物件の扱いにはだいぶ慣れてきたと手応えを感じている。インフォニスタのサービスをフル活用しようと、意欲は満点。でも、ちょっとそそっかしいところもある。