- 不動産会社向け
インフォニスタ利用法 ― 不動産会社編 Vol. 10
【応用編】物件に応じて新規オファーと再オファーを使い分けよう
公開日:2021年12月22日
インフォニスタ会員の皆さんからよく寄せられる質問に、以下のようなものがあります。
─ 過去にオファーした物件について、その時に登録した物件情報をそのまま使って、『再オファー』することって、できる?
答えは、イエスです。
しかし…、ご注意ください! イエスはイエスでも、“限定付きのイエス”なんです。
【A】『新たなオファー先だけに送りたい』
【B】『新たなオファー先だけでなく、過去にオファーしたテナントにも送りたい』
上のケースのうち、『再オファー』で配信目的を果たすことができるのは、実は【A】のみ!つまり、過去にその物件をオファーしたテナント以外であれば、再オファーは可能です。
ええ〜、ややこしい。そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です!
今回は、どんな時に『再オファー』で済ませられ、どんな時に『新規の物件登録&オファー』が必要になってくるのか、わかりやすく具体例を示しながら解説していきたいと思います。
INDEX
『再オファー』と『新規物件登録&オファー』を
適切に使い分けることで、
テナントとのマッチング精度をアップさせよう!
『再オファー』について、基本的な考え方
ええ〜、ややこしい!
ここは、都内にあるオフィスビルの一室。インフォニスタの若手社員・はるこが、管理会社『SCファシリティーズ』の設楽さんに、上の質問を投げかけたところだった。
一度オファーした物件を、そのままの登録情報でテナントさんに送れるのが『再オファー』だと思っていたんだけど…
頭上に無数の“?”マークを浮かべ当惑する設楽さんを励ますように、はるこは言う。
いえ、決して間違ってはいませんよ! でも、ちょっと注意点があるんです
【説明しよう!】
『再オファー』が届くテナント、届かないテナント
過去にオファー済みの物件を、『再オファー』する際、”すでにその物件のオファーを送っているテナント会員”には、情報を届けることはできません。
では、『再オファー』で物件情報を届けることができるのは、以下のテナント会員になります。
・オファー後に入会した新規テナント会員
・希望条件に変更があった既存テナント会員
・以前オファーしたテナント会員とは別の業種の新規・既存会員
これらの会員のうち物件条件に合うテナントが新たにマッチングされ、オファー候補先として追加でリストアップされます。
そっかあ。過去にオファーしたテナントさんには送れないのか…。『再オファー』って、一度登録した物件情報をそのまま流用できて楽ちんだな、なんて思っていたのだけれど、違うんですね
そうなんです。『過去にオファー済みのテナント会員には、“再オファー”できない』─、そんな基本をおさえてもらったところで、次はケーススタディです。具体例を示しながら、解説していきますね!
物件ステータスやオファー履歴別に具体例で見てみよう
例えば、こんな商業ビルAがあるとします
1Fと2Fは、以前、インフォニスタでオファー済み。1F、2Fは、それぞれ募集したいテナント業種が違ったので、別々にオファーしていました。3Fは、過去にオファーされたことはありません
はい
このような商業ビルAで、3パターンに分けてケーススタディをしてみましょう
(1)1Fの入居テナントがまだ決まっておらず、再度オファーしたい場合
このような時に…、新たに追加されたオファー先にだけ送ればOK、というのであれば…
『再オファー』できる!
正解です! 過去のオファーと同じ物件レコード(物件登録情報)を流用して新規募集登録をすれば、新たなオファー先に送信することができます。
それでは…、過去にこの1Fをオファーしたテナントさんにも、もう一度、オファーを送りたい、というのであれば…、どうでしょう?
『過去にオファー済みのテナントさんには、“再オファー”できない』。さっき教えてもらった、基本のところですよね
そうです、そうです! 『再オファー』はできないのですから、新規で物件登録を行い、改めてオファーし直す、ということになります
(2)成約により一度ステータスを『終了』にしていた2Fを募集したい場合
『終了』というステータスになっている区画の場合、そもそも、物件として再募集ができません
再募集しようとすると、エラーが出るとか?
いえ、そもそも、『新規募集』のボタンが押せないようになっています
なるほど
ですので、新たに物件登録を行って、新規で募集して頂くことになります
(3)過去に募集したことのない3Fを募集したい場合
3Fは、1Fや2Fとは、全くの別区画です。1Fと2Fでオファーをした履歴があっても、3Fでは一度もオファーしたことがなければ、当然、3Fをひとつの物件として、『新規の物件登録&オファー』を行う必要があります。
このように、物件ステータスやオファー履歴の違いによって、
・『再オファー』だけでも配信目的が果たせるのか
・『新規の物件登録&オファー』を行う必要があるのか
と、採るべきアクションが変わってくるので、どうかご注意ください!
なるほど。具体的に見ると、理解しやすいですね。よくわかりました!
ちなみに今回は商業ビルを例に挙げましたが、より大規模な商業施設についても同じ考え方になります!
よーし! 今回もよく理解できたぞ。はるこさん、どうもありがとう!
そう言っていただけて、とても嬉しいです!!
今回の登場人物
インフォニスタ社員
はるこ
インフォニスタ入社3年目。25歳。若手ながら、インフォニスタの立ち上げに関わった。より多くの不動産会社さんに、素敵なテナント会員さんとの出会いが訪れるよう、東へ西へ、全国の不動産会社さんの元を訪ね歩いて、インフォニスタの活用法を伝えている。実は、最近ガンプラにハマっている。
SCファシリティーズ
設楽さん
一棟商業ビル、商業施設などを扱っている管理会社「SCファシリティーズ」に勤務。新卒から入社して7年目になり、店舗物件の扱いにはだいぶ慣れてきたと手応えを感じている。インフォニスタのサービスをフル活用しようと、意欲は満点。でも、ちょっとそそっかしいところもある。