サンフロンティア不動産は東京を中心に賃貸オフィスビルのテナントリーシングを得意とする不動産会社です。400棟を超える自社の管理物件は常に高い入居率を維持しているものの、コロナ以降に目立ち始めたという店舗区画のテナント誘致の為、インフォニスタをご活用いただいています。

インフォニスタのここがイイ!

  • 物件の検討結果がスピーディーに返ってくる
  • テナント側が検討不可にした理由まで分かる
  • 接点のなかったテナント企業と繋がれる

1ヶ月かかっていた営業期間が1週間に短縮できた

実際にインフォニスタを使ってみた感想はいかがですか?

まず、出店意欲のある方ばかりが登録してくださっているのが良いですね。
通常なら出店ニーズと合致するか分からない中で物件情報を送って営業しますが、インフォニスタなら最初からテナントニーズと物件情報がマッチングされているので、物件に合うテナント候補一覧の中から選んだ相手に一斉に物件情報を送ることができます。

インフォニスタなしだとどういう営業方法になりますか?

例えば、営業マン1人で100社にアプローチするだけで1~2週間、そこから検討結果の返答をもらうまで更に1~2週間やり取りをして、だいたい営業スタートから1ヶ月くらいたってようやく検討可/不可が出揃うようなスピード感です。そこがインフォニスタを使い始めてからは1週間くらいでポンと返信を貰えるようになったので、一気に時間短縮できて助かっています。

ありがとうございます。短期間で大量にアプローチできて結果がすぐ分かる、というメリットが大きいようですね。

はい。それに、直接営業しても検討不可の理由まで返していただけない事も多いですし、単に立地NGとか賃料NGの結果で終わる場合でも、その答えを出すまでに1ヶ月くらい掛かることもよくあります。

約4,300社のテナント会員が登録していますが、エリアや業種、面積帯など絞り込んだ後に実際出てくるテナントの数や銘柄の満足度はどうですか?

どんな物件でも100~200社はテナント候補が出てきますし、その中には自分達ではあたれないテナントが50~60社は入っているのでかなり助かっています。全員が返答をくれるわけではないですが、検討不可でも理由を添えてくれたり、検討可ならどういう部分で交渉したいか言ってくれたり、反応がリアルに分かるのが良いと思います。

検討不可でも理由付きで返答してくれるのは弊社独自の機能なので、ここを評価いただいている方は多いですね。

あとは、検討不可の理由が一覧で見られるのでオーナー報告にも活用しています。賃料NGが多いならテナントニーズと想定賃料が乖離してる証拠だから、値下げ含め募集条件の変更を検討しないといけないだろうし、立地NGが多ければ想定業種が外れてるかもしれない等々、リーシング戦略を見直す根拠にもなります。

直営業とネット集客の分業化

テナント側の悩みで多いのが、店舗に強い不動産会社や良い物件を持ってる不動産会社が分からないという事なんです。

我々も、特に中小のテナントさんや個人事業主さんとは接する機会があまりないんですよ。管理物件に入居中のテナントや、店舗開発部署があるような大手企業とはある程度やり取りがあるんですが。

御社はオフィス物件の募集がメインなので、店舗物件については不動産検索サイトなどネット媒体での露出量はそれほど多くないですよね。

ネット媒体でサンフロンティア不動産の社名で物件情報が載るのは、自社HPか大手不動産検索サイト、レインズくらいですね。しかも、賃料を開示したくないオーナーの物件などは、検索サイトには掲載できないので、自社か協力会社のHPくらいでしか社名を出して載せられない物件も多いんです。

なるほど。レインズや大手不動産検索サイトは賃料を開示しないと登録できないので、それらが使えないわけですね。

それに、うちは中小規模の物件がメインなのでテナント募集看板からの問い合わせが一番多いんです。30~40坪以下の物件なら現地を歩いて探す人が多いですから。

面積的にネットよりも看板問合せの割合が多い、と。

個人事業主さんだと忙しくて街をじっくり歩く時間もないので、物件を探すとなるとネット検索が主流。その時に検索結果で上位に出てくる店舗専門業者のサイトに流れてしまうんです。うちも自社サイトを最近リニューアルしてオフィスの流入数は増えていますが、オフィスと店舗、両方のサイトを高いパフォーマンスで運営するのは難しくて。

分かります。店舗とオフィスでは顧客属性が違うから、サイトのコンテンツやアプローチの仕方を変えないといけないとなると簡単ではないですね。

ですから、直接足を使って営業するのは当社でやって、ネット集客は得意な協力会社と連携を取りながら分業化してやるのがいいかなと思っているんです。

配信をきっかけに様々なテナントと関係構築できる

ネット集客の分野ならお任せください!成約はこれからという事ですが、うまく進んだ商談はありますか?

案内した物件ではダメだったけれど、よくよく話を聞いて別の物件を紹介した所、そちらで商談が進んだケースがありました。問い合わせをきっかけに付き合いが生まれて、その後、物件が出るたびに紹介できる仲になれるのは良い仕組みだと思っています。

なるほど。最近の空室状況はいかがですか?

空室が少なくて10件の登録枠を使いきれない時期もありましたが、コロナ以降、枠に収まらないほど空室が増えつつあります。インフォニスタで配信した物件に問合せさえもらえれば、他の物件情報もいろいろと紹介できるんじゃないかと思います。

出店ニーズの統計機能が欲しい

サイトの使い勝手や欲しい機能などありますか?

使い勝手は良いと思います。
希望を言えば、テナント会員のニーズの統計情報が見られる機能があったらいいですね。

テナントニーズの統計ですか?

はい。業種別のエリア人気度やニーズの多い坪数帯などが分かれば、それに合う物件から優先して配信できるし、逆にニーズが薄いなら賃料や想定業種の見直しを検討する判断材料になります。
例えば、募集物件のエリアにクリニック業の出店ニーズが高まっているとデータで分かれば、オフィス限定の物件でもオーナーに掛け合って受け入れ業種を広げるように提案する、なんてこともできるでしょう。

ニーズに合わせてリーシング戦略を変えられるということですね。逆に、テナント側の出店トレンドはどうやって情報収集していますか?

一番は実際の反響から掴みますが、どんな業種が動いてるか街を歩いたり、他社の成約状態を見たりするようにしてます。ただ、実際に何の業種で成約したかは開店直前まで分からないですし、トレンド把握という意味では成約時点での情報ではタイムラグが生まれてしまう。

店舗専門業者なら肌感で分かる所でしょうが、そういう速報的な情報は世の中に出てこないですよね。

だから今まで成約ベースでキャッチしていた情報を、ニーズの段階でつかむことができたら営業に生かせるし、オーナーの市況理解も進むと思います。

“積極的なオーナー提案ができる不動産会社”が求められる時代

コロナ以降、飲食/物販/サービスの業種割合も、求められる立地もがらりと変わりました。用途を変えるような貸し方にちゃんと向き合わないといけなくなったと感じます。

昔も今もそうですが、ビルの業種構成って竣工からほぼ変わらない。街のイメージもそういうところから固められちゃってると思うんですが、今後は飲食から違う業種に切り替えるとか、その逆もやるべき時期なのかもしれません。
例えば、長期空室の期間損失を考えたら、オーナーが入居工事費をある程度負担してテナント誘致する選択肢だってある。もちろんオーナー負担を増やしたい訳ではありませんが、長期空室を避ける提案をするべき段階に来ているかなと。そういう場面での判断材料としてもニーズ統計は活用できると思います。

おっしゃる通りですね。オーナーとしても踏み込んだ提案をしてくれる不動産会社に任せたいはずですし、不動産会社側も単に居抜きの後継を探すだけでなく積極的な提案をしていくことが求められるようになるでしょう。

はい。でも、根拠のない提案を聞いてくれる人はいません。ニーズ統計がオーナー提案の判断材料のひとつとなり、結果的にテナントの顔ぶれが変わっていけば、大きく言うと街が変わるきかっけにもなると思うんです。

確かに。例えば、飲食店がごちゃっと軒を連ねるエリアだって、女性が来やすい美容系店舗とかサービス系店舗が多くなるだけで街の雰囲気が変わりますよね。

テナントが集まることで相乗効果があるし、エリアの価値が高まれば物件の価値向上にも繋がる。ピンチにも見えますが、こういう状況だからこそ踏み込んだことをやれるチャンスかもしれません。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

今回、取材に応じていただいた企業様

サンフロンティア不動産株式会社

サンフロンティア不動産株式会社

設立
1999年4月8日
本社所在地
東京都千代田区有楽町一丁目2番2号
事業内容
不動産物件の賃貸仲介、売買仲介、ビル管理等
Webサイト
https://www.sunfrt.co.jp/