『物件オファー』の仕組みを理解し、
そのメリットを味わい尽くそう!

今回のテーマは、『物件オファー』

『インフォニスタ』の導入に向けて、社内用のプレゼン資料を作るべく意気込んでいた広瀬さん。キーボードを叩いてはみたものの、どうしても指が止まってしまう。

うーん。『物件オファー』が便利で効率的だってことは、わかってるのよ。それはわかってるんだけど、具体的なとこが、まだ、ぼやっとしてるっていうか…

ひとり頭を抱えていたところ、広瀬さんのスマホに『インフォニスタ』のベテラン社員・さとしさんからぽんと一件の通知が届く。広瀬さんの資料作りの進捗を案じているのか、“また近く、ウェブミーティングで詳しくご説明しましょうか”と書かれていた。

もちろん、広瀬さんは、“さっそく、今からお願いします!”と返信。

この時間、ちょうど空いていて、よかったです。

画面越しのさとしさんは、爽やかに笑いながら言う。

あ、すみません! 今の今で、急にミーティングをお願いしちゃいまして(苦笑)。

いえいえ。導入される前に、しっかりと『インフォニスタ』について理解していただくというのは、とても大切なことですから。喜んで説明させていただきますよ。

(優しっ……)

今回のテーマは『物件オファー』についてですね。とても大切なところですから、じっくりと解説させていただきますね。

よろしくお願いします!

希望にマッチした情報だけが届けられる『物件オファー』

前回の復習になりますが…、『インフォニスタ』では、”テナントを探す人(不動産会社など)”から、広瀬さんのような“物件を探す人”へ、直接、物件紹介のメッセージが届けられます。このことを『物件オファー』と呼んでいます。

はい。不動産会社さんの方から、私に個別でアプローチしてくれるってことですよね。効率的で魅力に感じています!

ありがとうございます。しかも、希望条件にマッチした物件情報だけが届けられる仕組みですから、テナント側の出店ニーズに合わない情報が無駄に送られてくるという心配もありません。

それは、まさに効率的! 実は、以前、当社で他の物件情報配信サービスに会員登録したことがあったんですが…。まったく検討の余地がないような物件情報が大量に送られてきて、ちょっと迷惑したことがあったんです。

よくある話ですね。しかし、その点、『インフォニスタ』の『物件オファー』なら、希望の出店条件でしっかりとフィルタリングされるので、必要な物件情報だけがお手元に届けられるんです。

効率的! 最高! と、広瀬さんが心の中で喝采をあげていると、『インフォニスタ』の操作画面が共有される。

『物件オファー』のメリットを復習したところで、ここからは実際の画面を見ながら、それを具体的にどう活用していくのか、流れで掴んでいきましょう。

はい!

さとしさん、『物件オファー』活用の流れをレクチャーする

① 希望条件を登録する

インフォニスタのレギュラー会員(※1)になったテナント企業が、まずやるべきことは、『出店ニーズ(=希望条件)』を登録することです。

探している物件の希望条件は、複数の項目で設定することができます。そして、その項目は、主に次のようなものです。

・出店エリア(市区町村/駅まで選択可能)
・面積
・取引形態(賃貸/売買)
・立地タイプ(駅前/ロードサイド/住宅街など)
・建物タイプ(ビルイン/フリースタンディング/商業施設)

立地や建物のタイプなんかも、細かく設定できるんですね…!

はい。ちなみに、複数の屋号を持ち、屋号別に出店ニーズが異なる場合は、屋号ごとにそれぞれの希望条件を設定することもできます。希望条件を細かく設定すればするほど、よりマッチング精度の高い物件が紹介される仕組みですから、条件登録はていねいに行うようにしましょう(※2)。

なるほど! 当社も、居酒屋以外の飲食店も展開しているので、個別の条件に合わせてしっかり設定していく必要がありそうですね。

その通りですね。でも、なかには、出店イメージが固まっておらず、希望条件を明確に定められない、という場合もあると思います。

たしかに、新事業を立ち上げる時などは、細かく希望条件を絞らずに、最初はラフに、“出店を検討できる立地であるかどうか”だけを判断軸にして、ざっくりと考えていくことも大切だって聞いたことがあるような…。

そうですね。そのように、希望条件をあえて広めに設定しておけば、幅広い物件情報を受け取ることができますね。ぜひ、色々と工夫してみてください。

※1:テナント企業側のシステム登録料や利用料は無料です。

※2:登録した希望条件は、他会員から閲覧されることはありません。テナント企業会員はもちろん、物元側の不動産会社側からも閲覧することはできず、自動マッチングのためのフィルタリングの要素として活用されるだけなので、テナント企業の出店ニーズ情報が外部に漏れることはありません。

② 希望条件のマッチング&オファーの受け取り

一方、不動産会社は、空き物件が出たら(出ることが分かったら)、その空き物件の情報を『インフォニスタ』に登録します。

はい。

そして、そういった“不動産会社が登録した空き物件情報”と、広瀬さんのような店舗事業法人が登録した“テナント企業の希望条件”が、『インフォニスタ』のシステム上で自動マッチングされます。

なるほど。

そうして、募集条件に合うと判断されたテナント企業について以下のような情報が、不動産会社に対し自動でリストアップされていきます。

なるほど、システム側でマッチングしてくれるので、不動産会社さんとしても、どのテナント企業に物件情報を送ればいいのか、一目瞭然なんですね。

はい。そして、テナントのリストを受け取った不動産会社は、業種などでフィルターをかけたり、その他の諸条件を吟味したりして、そのリスト内からテナント候補を選択。『オファー(指名紹介)』を実行していきます。

③ オファー物件を閲覧する

不動産会社からオファーが実行されると、オファーされたテナント会員あてに、オファーされた旨がメールで通知されます。メールを受け取ったテナント会員は、メールの案内に沿って物件情報を閲覧することができます。

ちなみに、この物件情報は、外出先であってもスマートフォンですぐに確認することができますので、ぜひスマホ版も活用してみて下さい。

おお、それは便利! 普段は社外で仕事をしていることも多いので、スマホから確認できるっていうのは、効率的ですね!

店舗開発の方は外出も多いですからね。物件情報には、所在地や面積といった基本情報はもちろん、地図、図面(※3)なども詳しく記載されているので、しっかり確認しましょう。

※3:図面情報に関しては、掲載されていない場合もあります。

④ 検討結果を回答する(一次回答)

物件情報を一通り確認したら、検討結果を回答しましょう。

この【検討したい】【検討不可】【その他】のボタンから回答するんですね!

はい。『担当者と電話で話がしたい』『内見したい』といった前向きな回答から、『ちょっと質問したい』というような連絡まで、ワンクリックでご自身の意思を伝えることができます。

なるほど〜、検討ができるまでもう一歩、という時なんかに、【その他】で回答できるのはありがたいですね!

そうですね。そして、そのように検討結果を送っておくと、不動産会社から返事が返ってきます。そこから、両者間での直接のやりとりがスタートします。

⑤ 検討不可ってなんでするの?

そういえば、ちょっと気になったんですが…、回答ページには、【検討したい】という選択肢だけでなく、【検討不可】というボタンも用意されていますよね。検討できないことを、わざわざ伝える必要ってあるんでしょうか?

当然、疑問に思うところですよね。ですが、オファーをした不動産会社の立場に立つと、『検討できるのか否か、その意思表示だけでも、早めに示してほしい』と思うのは、ごく当たり前のことですよね。

あー、たしかに、それはそうですね…。

それに、【検討不可】を伝えるメリットは、物件を探す側にもあるんですよ。

【検討不可】を伝えるメリット…?

はい。たとえ【検討不可】だとしても、ちゃんと回答を送っておくことで、不動産会社側は『このテナント企業は、物件情報をしっかりと見てくれている』と認識し、『このテナントになら、他の物件もオファーしてみようかな』という気になってくれる、というわけです。

なるほど、届けられたオファーに対してしっかり回答しているテナントは、不動産会社から誠実に映るってことですね!

おっしゃる通りです。そういう意味でも、検討できる・できないに関わらず、意思表示をしておいて損はないと思います。

広瀬さんは、大きくうなずく。

さらに、検討できない理由もていねいに添えてあげることで、そのネックを解消させる解決策が、個別のやり取りのなかで見出されるかもしれません。

というと…?

例えば、以下のようなケースですね。

『検討不可』を足がかりに
不動産会社とコミュニケーションをとる方法とは

(A)
「検討不可」の具体的な要因を解消していく

検討不可理由:賃料合わずのテナントの場合…

検討不可理由が【賃料合わず】だとすると、ボトルネックは“賃料の高さ”です。その場合、「予算が〇〇円なのですが、交渉は可能でしょうか?」と不動産会社に直接連絡を取ってみて、賃料を下げるなどの手を打つことを検討していきましょう。

その他の不可理由であっても同じこと。検討不可理由=ボトルネック解消の具体的なヒントです。ボトルネックを明確にして、その解消のための有効な一手を打っていくことが大切です。

(B)
不動産会社により詳細なニーズを伝え、
類似物件を紹介してもらう

また、オファーされた物件が検討不可であっても、物件詳細画面にある担当者の連絡先をたどって、詳細なニーズを相談してみましょう。

正確なニーズを伝えることで、ニーズに近しい物件を紹介してもらえる可能性もあります。 このような粘り強いプロセスを経て、みごと成約にまでたどり着いたテナント様もいるんですよ!

おお、ありそうな展開ですね!

実際に、【検討不可】と回答したテナントが、不動産会社から類似物件の提案を受けて成約に至ったというケースも少なくないんですよ(※4)

※4:メリットの補足。他の店舗探しのサービスなどを利用して、不動産会社から指名紹介を受けているというテナント企業も多いと思いますが、インフォニスタのようにサービス内(ウェブ上)で細かい出店ニーズを直接擦り合わせる機能がないため、“わざわざ面談を受けに行く”という余計な(そして、手間も時間もかかる)ワンアクションを取る必要が出てきます。インフォニスタ では、そういったことは一切不要。物件の希望条件を登録しておくだけで、不動産会社(が持つ物件)とのマッチングが自動で図られ、『物件オファー』の仕組みによって、指名紹介のルートも容易に拡大させることができます。

今回の復習

さとしさんのレクチャーを受けて、広瀬さんは、はたと膝を打ちました。

なるほど、『物件オファー』のメリット、よくわかりました! これなら、ばっちりプレゼン資料が作れそうです!

それは何よりです。それでは、最後に、これから広瀬さんがすぐに資料作りに移れるように、今回、学んだことを復習してみましょう

はい、お願いします!

【覚えておきたい今回のポイント】

『インフォ二スタ』はあなたがほしい情報だけを
受け取ることができる!

・指名紹介である『オファー』だから、希望条件にあった、貴重な非公開の物件が届く。
・外出先でも、スマホですぐに物件情報を確認でき、オファーに対して一次回答ができる。
・オファーに対してしっかり回答をすることで、今まで付き合いのなかった不動産会社とつながることができる。

『インフォニスタ』の活用法について、また一つ理解を深めた広瀬さん。このコラムをご覧のあなたも、ぜひ、今まで付き合いのなかった不動産会社と新しくつながって、貴重な非公開物件を手に入れましょう!


今回の登場人物

さとしさん

インフォニスタ社員
さとしさん

インフォ二スタ営業部のマネージャー。42歳。物腰柔らかで常に冷静沈着だが、若手に負けず劣らず「インフォ二スタをもっと広めたい!」と考え、全国を飛び回る熱いところも。商業施設のリーシングをしていたこともあるので、店舗開発にも造形が深い。家に帰ると3児のパパ。

広瀬さん

「居酒屋 岩場」 店舗開発担当
広瀬さん

愛媛県を中心に展開してきた居酒屋チェーンの店舗開発担当。36歳。新卒入社後『居酒屋 岩場』の店長を務めていたが、1年ほど前から店舗開発担当になったのでまだまだ出店については経験が浅い。合理主義で仕事は効率的に進めたいと考えている。塩をつまみにお酒を呑めるタイプ。