- テナント企業向け
インフォニスタ利用法 ― テナント企業編 Vol. 2
優良な店舗物件は、どうして非公開なの?
公開日:2020年11月19日 最終更新日:2022年11月25日
どうして、優良物件の情報って、インターネット検索をしてもなかなか見つからないの?
貸店舗探しをしていると思い至るその疑問に、今回は、じっくりとお答えしていきます。
そして、何を隠そう…
そのような、“一般には公開されることのない好条件の店舗物件情報がやりとりされる場”こそ、『インフォニスタ』なのです。
今回の連載コラム(Vol. 2)では、“非公開の優良物件情報”の流通を実現させる『物件オファー』の仕組みも含めて、じっくりと解説。しっかりとチェックして、『インフォニスタ』で物件探しをするメリットを理解していきましょう!
優良店舗物件が公開されない理由を学び、
インフォニスタのアドバンテージを確認しよう!
優良物件は一般公開される前に、テナントが決まってしまう?
愛媛県のとある企業のオフィス。
きちっと整理整頓されたデスクの上にノートパソコンを開いて、その画面とにらめっこしている女性がいる。自社店舗『居酒屋 岩場』の東京進出という大役を任された広瀬さんだ。
先日、『インフォニスタ』のベテラン社員・さとしさんにサイトの概要を問い合わせ、『これなら、貴重な物件を効率的に探せそう!』と、期待に胸をむくむく膨らませた彼女。
さっそく『インフォニスタ』の導入を提案する社内資料を作ろうと、概要をまとめてはみたものの…。
うーん、なんだか、まだまだ『インフォニスタ』のメリットを伝え切れていないような気がするわ。部長に、一回ですぱっと納得してもらうには…。
と、そんなことを考えて、うーんうーんと悩むのは、3分で終了。
ひとりで悩んでいても、しょうがないわ。さとしさんに教えてもらおうっ!!
効率性を何より重視する広瀬さんは、さっそくさとしさんとウェブミーティングの約束を取り付けるのだった。
先日はお時間いただき、ありがとうございました。どうされましたか?
実は、今、『インフォニスタ』導入に向けて、社内向けの提案資料を作っていまして。
それは、ありがとうございます!
ただ、うちの部長がこういったITサービスに、ちょっと“アレルギー”みたいなものがあるんですよね。だから、しっかりと説得するためにも、万全の資料を用意したいんです! ということで、もう少し詳しく『インフォニスタ』について教えてもらえませんか?
もちろんです。ぜひ協力させて下さい。では、ちょうど良い機会なので、物件探しの根本的なお話からさせていただきますね。
物件探しの根本…?
広瀬さん、物件非公開のナゼに頭を悩ます
広瀬さんは“優良物件”というと、どんなものを想像されますか?
そうですねえ。ええと…、大きな駅前にある物件や人通りの多いところに立つ物件とかですかね? あと、よく目立つ物件とか?
そうですね。もちろん、“優良物件”と一口に言っても、店舗物件を探している事業者の業種によって、その評価は変わって来るのですが、今おっしゃっていただいたような物件、つまり、
・乗降客数の多い駅前にある物件
・人や車通りが多い大通り沿いに立地する物件
・遠くからでも目立つ視認性の高い物件
といったようなものが、一般的に“優良物件”とされています。
しかし、そのような“優良物件”ですが、実は、一般公開されることなく水面下でテナントが決まることが多いんです。
え!? どうして非公開なんですか? 公開しなきゃ、物件の空き情報をテナント側に知ってもらえずに、借り手がつかなくなっちゃうじゃないですか。わたしが物件オーナー側だったら、迷わずウェブ上で公開するんだけどなあ。
そう思いますよね。でも、実際には、優良な店舗物件は一般にほとんど公開されていません。なぜ公開されないかというと、店舗の物件情報は、住宅物件とは違って、公開するメリットや必要性が乏しいからなんです。
え???
もう少し、詳しく説明しいたしますね(笑)。
さとしさん、優良な店舗物件が公開されないワケを解説する
① 決まりやすいから、一般公開する必要がない
条件の良い“優良物件”は誰もが興味を抱きやすいものだから、そもそも人気が高く、テナントが決まりやすい傾向にあります。
はい。
なので、退店検討中の“優良物件”が出たら、不動産業者は、水面下でルートのあるテナント企業にだけ紹介して、早い段階で次の入居テナントを決めてしまうことが多いんです。
なるほど。たしかに、既存のルートで物件が埋められるなら、不動産業者も手間がないですもんね。物件が空いてしまっている時間も、短いに越したことはないでしょうし。
その通りですね。ちなみに、そういった水面下でのやりとりは、次のような流れで進められていきます。
そして、こういったことは、大体において、スピーディに行われます。広瀬さんのおっしゃる通り、物件を遊休させるのは、オーナーにとっても非常にもったいないことですからね。
はあ、なるほど…。 不動産会社にしてみたら、『ウェブ上にわざわざ物件情報を公開して、時間をかけてテナントの応募を待つ』なんてことをする必要はそもそもない、というわけなんですね…。
② 一般公開は、むしろリスクになりうる
というよりも、一般公開は、むしろ“リスク”だとすら言えます。
リ、リスク? メリットがないばかりか、危険ですらあるってことですか?
はい。なぜかというと、物件情報を一般公開したら、テナント企業だけでなく、同業他社の目にもとまることになりますからね。その結果、仲介事業の競合が増える、という事態も引き起こしかねない、というわけです。
ああ、自分からチャンスを捨ててるようなものなんだ…。
はい。メリットは少なく、リスクは増大する。優良な店舗物件が一般公開されないのは、こういった理由からなんです。
非公開の優良物件情報に、いかに早く反応できるか
なるほどー。“優良物件”の情報を見つける難しさの理由が、よくわかりました。だから、いつも地道に現地で非公開物件を探し歩く必要があったんですね…。
そうですね。“優良物件”は水面下でやりとりされて非公開のままであり続けるから、ただ一般公開されている情報だけを探していても、なかなか“優良物件”には出会えない、と。だから、実際に街に出て探し歩くしかなかったわけですね。
そして、さとしさんは、少しだけ語調を強めて続ける。
さらに、店舗探しは、椅子取りゲームみたいなもので、”優良物件情報”にリーチするだけでは十分ではありません。そういった情報を早い段階で入手し、かつ、スピーディーに判断することが大切になってきます。
誰よりも早く“優良物件”の情報をゲットしないと、すぐに埋まってしまいますもんね。でも、情報入手の時点で困難なのに、早さまで求められたら、そんなのどうしたら…。
広瀬さんが困惑されるのも、無理のないことですよね。今までは、大手チェーンクラスのテナント企業でもなければ、“非公開の優良物件情報”を素早く入手するなんてことは、とても難しかったのですから。
で、でも…、『今までは』ってことは…、インフォニスタを使えば、そういった困難を乗り越えることができる、ということですよね!? そうですよね!?
先におっしゃっていただき、ありがとうございます(笑)。はい、その通りです。そういった課題を解決できるのが、この『インフォニスタ』なんです!
「インフォニスタ」には、「非公開の優良物件情報」が流通する
さて、今まで、物件探しの根本的なお話をさせてもらいましたが、ここからは、本題の『インフォニスタ』について、前回の復習も含めてお話させていただきますね。
よろしくお願いします!!
繰り返しになりますが、特別なルート(=不動産会社の人脈や、土地・街との繋がり)がない地域で、一般公開されていない“希望通りの優良物件”を見つけるのは至難の業です。
はい…。
ですが、『インフォニスタ』には、一般公開物件を検索できる機能だけでなく、非公開物件のオファーサービス(※1)もあります。自分の希望条件をあらかじめ登録しておけば、その条件に合った“非公開の優良物件情報”が、不動産会社から直接オファーとして届くといったものです。
※1:『インフォニスタ利用法 ― テナント企業編 Vol. 3 物件オファーの仕組み・メリット』をご覧ください。
この前、概要説明の際にお話してくれた(※2)、『物件オファー』ですね。希望条件を登録してオファーを待てばいいだけなので、土地勘のない場所でも“優良物件”が探せちゃう、っていう。この機能、効率的で、本当に魅力的ですよね!
※2:(参照)『インフォニスタ利用法 ― テナント企業編 Vol. 1 インフォニスタって、どんなサイトなの?』をご覧ください。
覚えてていただいて嬉しいです。この『物件オファー』の機能こそ、『インフォニスタ』の肝です。
さとしさんは、強調して続ける。
オファーとして届けられた物件情報は、オファーを受け取ったテナント企業しか閲覧することができません。そのような“クローズドの会員制”だからこそ、不動産会社は、一般には公開できない(したくない)物件でも、公開リスクを気にすることなく、会員のテナント企業に向けて情報提供できる、ということなんです。
不動産会社さんにとっても、テナントにとっても、WIN-WINなんですね!
そういうことですね。ちなみに、これも前回の復習になりますが、登録料・サービス利用料は無料です。もちろん個人事業主でも入会できますし、登録をウェブで完結させることもできるので(※3)、ご利用までのハードルが非常に低いというのもメリットですね。
※3:成約時に仲介手数料が発生する場合があります。また、登録時に業種業態によっては書面のご提出が必要な場合がございます。
個人事業主でも入会できるんですね。個人事業で飲食店を経営している友達がいるんですけど、その子にも紹介してみようかな…!
それは嬉しいです。ありがとうございます!
そうして、さとしさんは画面越しにていねいにお辞儀をし、そのまま言葉を継ぐ。
ここまでが、前回の復習を含めた『インフォニスタ』の概要です。長くなったので簡単にまとめますね。
【覚えておきたい今回のポイント】
優良物件は決まりやすいので、
そもそも一般公開をされることが少ない!
・むしろ、優良物件を一般公開することは同業他社の目に留まり、仲介事業の競合が増えるリスクさえある。
・さらに、非公開の物件情報を入手したら、いかにスピーディーに反応できるかが大切。
・『インフォ二スタ』は会員制のクローズドなサービスなので、貴重な非公開物件が流通しており、優良物件の情報をゲットしやすい!
さて、今回はここまでとして、次回は『インフォニスタ』の最大のメリットである『物件オファー機能』について、さらにじっくりと解説をしていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします! 次回も楽しみにしています。ありがとうございました!
今回の登場人物
インフォニスタ社員
さとしさん
インフォ二スタ営業部のマネージャー。42歳。物腰柔らかで常に冷静沈着だが、若手に負けず劣らず「インフォ二スタをもっと広めたい!」と考え、全国を飛び回る熱いところも。商業施設のリーシングをしていたこともあるので、店舗開発にも造形が深い。家に帰ると3児のパパ。
「居酒屋 岩場」 店舗開発担当
広瀬さん
愛媛県を中心に展開してきた居酒屋チェーンの店舗開発担当。36歳。新卒入社後『居酒屋 岩場』の店長を務めていたが、1年ほど前から店舗開発担当になったのでまだまだ出店については経験が浅い。合理主義で仕事は効率的に進めたいと考えている。塩をつまみにお酒を呑めるタイプ。