DX化とデータに基づくノウハウで店舗運営をサポート

御社自体も飲食店を運営しているんですよね。

はい。デジタルマーケティングとはいえ、お客さんとリアルに接することのできるタッチポイントが必要だということで、2019年からは自社直営の飲食店を経営して、そこで得られた知見を事業やシステムのアップデートに活かしています。

自社でも28店舗の飲食店を運営し、RaaSのサービス改善とノウハウ蓄積に活かしている。(左)会員制肉料理店「29ON(ニクオン)」(中央) 食べ放題のカジュアルレストラン「C by favy」(右)老舗ごま製造会社のPR案件として出店した「GOMAYA KUKI」※現在は通販のみ。

どのお店もコンセプトが面白いし、美味しそうですね!店舗のコンセプト作りを専門にする部署があるんですか?

店のブランディングやコンセプト作り、サービス改善まで含めてRaaS事業部と飲食店運営のグループ会社で連携して担当することもあります。

データがあれば、ある程度、店舗戦略が立てられると?

もちろん最終的には感性的な要素やオーナーのリクエストも加味しますが、デジタルマーケティングから得られるデータがおおいにあるので、例えば、曜日や時間帯ごとの人流や見込み客・来店客の属性、試しに広告をうった結果、どの業態でどれくらいの反応があるかなど、基本的な調査はデータ上で完了できます。

データドリブンな世界観の中で出店戦略を立てているんですね。どこに出店してどんな料理をいくらで売るのか、普通はカン頼りになる所を、ノウハウと知見に基づいてサポートしてもらえるのは心強いですね。

そうですね。やっぱりデータと数字は嘘をつかないというか。感覚的に「この商品売れてるよね」と思っていても、データを見たら実はそうでもなかったという事はよくあります。スタッフのシフト管理も繁忙時間などいくつかのデータを組み合わせれば効率的に組むことができます。

飲食業界はまだまだ可能性を秘めている

シェア型フードホールに出店するのはどんな方が多いですか?

当初は、既に地方で2店舗くらい営業していて、3店舗目を首都圏に出店したい方とか、今の店で人材が育ってきたから独立させてみようとか、中小規模や個人経営の方の利用が多かったです。

最近は都心の大手不動産企業との取り組みがニュースになる事が増え、当社の認知度が上がったこともあってか大手飲食チェーン店や行政からの案件も増えてきました。

例えば、全国でセルフ式うどん店を展開する飲食チェーン店が、今までと全く違う新業態を試すためにパイロットショップとしてオープンするケースもあります。

テストマーケティング的な使い方もできるわけですね。

ええ。数百万円かけて市場調査するよりも、低コストで実店舗を出せればリアルな反応が得られますからね。このニーズは、首都圏や大阪など大都市圏を中心にまだまだ眠っていると思います。

他にも、例えば当社が運営するカフェ「coffee mafia 有明」は表向きはカフェですが、実は裏側に本格的な厨房設備を入れていて、カフェとゴーストキッチン、2業態でシェアできる設計にしてあるんです。単発利用でしたが、国際展示場が近い場所柄フードイベントの下ごしらえの場所として貸し出したこともあります。

2022年8月、東京・有明のタワーマンション「Brillia Tower 有明 MID CROSS」の1Fにオープンしたカフェ「coffee mafia 有明

当社でもキッチンカーの仕込み用の厨房を借りたいという相談を受けることがよくあって、昔では考えられなかったニーズが出てきているのを実感します。

そういう新しい使い方を含め、飲食業界にはまだまだポテンシャルが秘められていると思いますね。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

今回、取材に応じていただいた企業様

株式会社favy

株式会社favy

本社所在地
東京都新宿区西新宿6-16-6 タツミビル 7F
事業内容
店舗DXに特化したマーケティング支援
Webサイト
https://favy.co.jp/
RaaS事業について
>物件オーナーさま向け
https://favy.co.jp/raas_bpo
>開業シェフのみなさま向け
https://redine.jp/recruiting/general/cp