- テナント企業向け
インフォニスタ利用法 ― テナント企業編 Vol. 7
”ひとつ上”いく、希望条件の設定方法、お教えします
公開日:2021年3月11日 最終更新日:2022年11月25日
誰が言ったか、ひとつの金言。
─希望条件設定を制するものは、貸店舗探しを制す。
と、これは少し大袈裟な物言いですが、とはいえ、『インフォニスタ』を活用して貸店舗物件を探す際には、物件の『希望条件』をいかに上手く設定できるかが、優良物件と出会う鍵になることは間違いありません。
今まで、新任の店舗開発担当・広瀬さんと一緒に、『インフォニスタ』の活用方法を学んできた皆さん。さあ、今回は、初級者の壁を突き抜けて、応用編へと進んでいきましょう。“ひとつ上”いく、希望条件の設定方法、お教えします。
『希望条件の複数設定』という応用技を極め、
ベストマッチな物件情報の収集効率を上げよう!
希望条件の設定方法について、今までのおさらい
以前、広瀬さんには、『希望条件』を上手に設定する“コツ”について、お伝えしましたよね。
今日も行われているさとしさんとのウェブミーティング。オフィスでノートパソコンを広げる広瀬さんは、さとしさんの問いかけに対して、自信満々に応える。
はい! ずばり…、
物件の希望条件は、定期的に設定の見直しを行うのが大事!
ということ、ですね!
さすが、広瀬さん。その通りです!
さとしさんに褒められ、思わずにんまりする広瀬さんに、さとしさんは続ける。
それでは、再確認。御社を例にとると、コロナ禍という“外部環境の変化”を受けて、東京進出と一口に言っても、『希望条件』に次のような変化が生じていましたね。
このように、『希望条件』に変化があったのにもかかわらず、『インフォニスタ』への登録内容を更新しなければ、適切な『物件オファー』が届けられる可能性は、どうしても低くなる、ということでしたね。
はい! 現状のニーズとずれていないか、設定した『希望条件』を定期的に見直すことが、今ではすっかりクセ付いています(笑)!
さとしさん、“ひとつ上”いく、希望条件の設定のコツを伝授する
さて、“物件の希望条件を、定期的に設定し直すことの大切さ”を再確認してもらったところで、今回は、さらにステップアップしていきましょう。『希望条件』の設定について、少し応用的なところに踏み込んでいきますので、しっかりとチェックしていってもらえればと思います。
ステップアップ! その響き、大好きです! チェックします!
ぐっと前のめりに画面に顔を近づける広瀬さん。そんな彼女の前向きなヤル気にさとしさんもにっこりと続ける。
まず、前提として、『希望条件』は複数設定が可能だということは、よく覚えておきましょう。
当社のアカウントひとつで、複数の『希望条件』を設定することができるってことですよね?
はい。さらに、【担当者】や【屋号】ごとに、それぞれ、特定の複数条件を設定して、効率的に物件を探していく、ということも可能なんです。
効率的に…! すてき! ぜひ、その上手なやり方、教えてください!
はい、喜んで、伝授させていただきますよ(笑)。それでは、イメージしやすいように、具体的に例を挙げていきますね。
【屋号】ごとに、複数条件を設定する例
例えば、複数屋号(屋号X、屋号Y、屋号Z)を取り扱う、飲食店チェーンの企業Aがあるとします。
そして、それらの屋号ごとに、設定しているブランドイメージやターゲット層は明確に異なっているとしましょう。すると、当然、出店への希望条件も、屋号ごとに違いが出てきます。
そして、この『希望条件』の違いに従って、企業Aの開発担当者は、屋号X、Y、Zごとに、それぞれの希望条件x、y、zを設定していきます。
そうすることによって、あとは、それぞれの屋号ごとに、条件とマッチした『物件オファー』が送られてくるようになる、というわけです。
【屋号以外の要素】を軸に、複数条件を設定する例
当社も、『居酒屋 岩場』のほかに、ファミリー向けやミドル層向けの飲食店ブランドも展開しているので、【屋号】ごとに『希望条件』を個別で設定できるのって、便利ですね!
そう感じていただけて、嬉しいです。でも、【屋号】とは違った要素を条件分岐の起点として物件を探していきたい、なんて場合も、時としてあるのではないでしょうか?
【屋号】とは違った要素、ですか?
はい。例えば…、
屋号X、Y、Zの別に関わらず、“駅前なら〇~〇坪”、
“ロードサイドなら〇坪以上”というように、
“駅前”や“ロードサイド”といった【立地タイプ】要素が
条件分岐の起点になるケース。
“東海エリア”では駐車場の確保が重要だから、
敷地面積〇坪以上がマストだが、“東京都内エリア”であれば、
敷地面積にこだわらず建物面積〇坪からでも情報が欲しい、
といったような、【エリア】要素が条件分岐の起点になるケース。
などが、それにあたります。
なるほどー! 【エリア】や【立地タイプ】などの軸で絞れたらいいのになって時、確かにありますね!!
そうですよね。【屋号】【エリア】【立地タイプ】【面積】など、どの要素を希望条件の“背骨=条件分岐の起点”とするかを見極めることで、自分がより優先したい条件軸で、 『物件オファー(物件情報)』を受け取れるようになりますので、こんなポイントもぜひ覚えておいてください。
優先したい希望条件を軸に据えて、効率的に物件さがしを
なるほど!『希望条件』の“背骨(軸)”を意識するだけで、ぐっと効率的に、物件を探していけそうな気がしてきました!
はい。『希望条件』が複数あるということは、物件を特定する“変数”が複数あるということ。それらの“変数”の中から第一優先のものを選び取り、それを軸にして条件を設定していけば、効率的に物件の絞り込みを行っていける、ということですね。
はい、よくわかりました! さとしさんに教わったことを活かして、私も“ひとつ上を”いく店舗開発担当として、『インフォニスタ』での物件探し、そして、『居酒屋 岩場』の東京進出、必ず成功させてみせます!
その意気ですね! こちらも、いつでもサポートさせていただきますよ。
覚えておきたい今回のポイント+α
優先したい希望条件を軸に、
その他の複数条件を掛け合わせ、効率的に物件探しを!
条件設定を複数登録するなんて、正直面倒くさい…。
そんな風に思われるかもしれませんが、『インフォニスタ』には、条件設定のコピー機能があるのでご安心を。メイン(軸)となる条件をひとつ設定したら、それをコピーして、変更したい条件だけを修正して保存することも可能です。
[要チェック]
以下の項目に当てはまる方は、ぜひ『希望条件』の見直しを!
新業態の開発担当になったので、欲しい物件情報の条件が新しく増えたのだけれど、どうやって追加すればいいんだっけ?
今回の登場人物
インフォニスタ社員
さとしさん
インフォ二スタ営業部のマネージャー。42歳。物腰柔らかで常に冷静沈着だが、若手に負けず劣らず「インフォ二スタをもっと広めたい!」と考え、全国を飛び回る熱いところも。商業施設のリーシングをしていたこともあるので、店舗開発にも造形が深い。家に帰ると3児のパパ。
「居酒屋 岩場」 店舗開発担当
広瀬さん
愛媛県を中心に展開してきた居酒屋チェーンの店舗開発担当。36歳。新卒入社後『居酒屋 岩場』の店長を務めていたが、1年ほど前から店舗開発担当になったのでまだまだ出店については経験が浅い。合理主義で仕事は効率的に進めたいと考えている。塩をつまみにお酒を呑めるタイプ。